うさぎのけいれん・てんかん
どんなことが起こるの?
起きたらどうするの?
急なてんかん・けいれんに戸惑っている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
まずは今すぐできる対策を言うと…
初めて起こったとき
- ペットドームの中でてんかんのジャンプをしてもらう
すぐできる対策はこれだけです。
骨折とショック死に気をつけてください。
ペットドームがなければ布団の中でも◎
おもらしは諦めましょう。
病院で薬が処方されている場合
- ペットドームの中でてんかんのジャンプをしてもらう
- 座薬を入れる
この記事では僕の家で起こっている一例と対処法をお話します。
けいれん・てんかんが起きたきっかけ
僕のうさぎさんは、こんなきっかけでけいれん・てんかんが起きました。
- 症状は出ていなかったが、元々てんかんを持っていた可能性有
- 避妊手術により、うさぎさんにストレスがかかる
(麻酔、手術、入院、痛みなど) - てんかん発症に至る
※避妊手術で起こった想定外の話はこちらを参照してください※
元々てんかん持ちなら、歳を取ったり、他のことをきっかけとしてけいれん・てんかんが出た可能性があります。
僕のうさぎさんの場合は、たまたま避妊手術がきっかけでした。
けいれん・てんかんでは、なにが起きるの?
うちで見たてんかんは、3タイプありました。
- 目、手の指を見開いて、ガタガタ振動するけいれん
- 口が開き、体が回転するてんかん
- 何度も前にジャンプしてしまうてんかん
目、手の指を見開いて、ガタガタ振動するけいれん
はじめて見たときは、
夢をみていたり、ねぼけているんだと思いました
初見では正直わかりません
この動画は明らかにおかしい状態ですが、これよりもわかりにくいものもあります。
当時、足ダンより大きい音がしたので見に行くと、1点を見つめてボーっとしてました。
後から考えれば体が硬直していたんだと思います。
その場合は、指の開き具合を見て判断しましょう。
ボーッとしているときは、指はいつもどおりです。
しかし、てんかんや、けいれんを起こしているときは、強張ってパーの状態になります。
(動画の右手がその状態)
口が開き、体が回転するてんかん
※動画はありません※
床にへばりついて
ガタガタ震えています
起こったことをまとめます。
- 頭が上下にカクッカクッと動き出す
- 口が開いてガタガタ震える
- 頭が左回り(もしくは右回り)にゆっくり回転しだす
- 頭につられて体がねじれだし回転する
- 口を開け、体は倒れたままけいれんする
そのときによっては口、器官からコポコポ…という音がします。
泡を吹くうさぎさんもいるようです。
何度も前にジャンプしてしまうてんかん
※画像を撮っている場合ではなかったので、撮っていません。
いちばん危険!
骨折・ショック死・その他けがに注意!!
「口が開き、体が回転するてんかん」の流れの後、太字の動きをします。
- 頭が上下にカクッカクッと動き出す
- 口が開いてガタガタ震える
- 頭が左回り(もしくは右回り)にゆっくり回転しだす
- 頭につられて体がねじれだし回転する
- 口を開け、体は倒れたままけいれんする
- けいれんしながら、箱座りに近い体勢になる
- 手加減なく、前に思い切り何度もジャンプする
「7」はものすごい危険です。
手加減がないジャンプなので、ケージの中でスーパーボールのようにうさぎさんが跳ね回ります。
生身の動物がスーパーボールすると、どうなるかわかりますか?
ケージの鉄柵に突っ込むので、骨折したり、痛みでショック死したりします。
うちは運がよく、今のところはコブで済んでいます。
一番怖いのに
頻繁に起こります
これを助けるにはケージからの救出するタイミングがあります。
それは後ほど書きます。
病院で診察されること
飼い主が説明する内容
- 起こった出来事
(余裕があれば動画を撮っておく) - いつ起こって、何回起こったか
獣医さんが診察できるのは「よりベストな方法」です
状況を話すことは重要ですが、そこから獣医師さんにできることは限られています。
- 検査or検査できる機関の紹介
- 薬の処方
今スグ症状がなくなる対処法はありません。
長い目で向き合っていきましょう。
獣医師がしてくれること
- 起こった時の様子、今現在の様子、直近でなにかあったかなどの詳細を元に「概ねこうだろう」という仮説を立てる
- 検査すべきか、一旦様子をみるかの判断をする
- リスクと獣医さんなりの判断を示した上で、飼い主である僕らに最終判断を促す
最終判断というのは、たとえばこうです。
…という状況なので、
今は検査してストレスをかけるべきでないと考えます。
ただ、検査をしていいことは~~です。
それでも検査して原因を特定したいですか?
自分のうさぎさんの責任は自分でとるしかありません。
判断をきいてくれる場合は、獣医師に丸投げせずに自分で判断しましょう。
うちのうさぎの「けいれん・てんかん」の原因は特定していません
けいれん・てんかんが起こったあと、ネットで原因を調べると…
色々な病気があるから原因の特定が大事!
そう書いてますが僕のうさぎさんのてんかんの原因は未だにわかっていません。
「そこまでの検査はしない」と判断したため
これは僕のうさぎさんの状況を考慮したためです。
僕のうさぎさんの状況
- 避妊手術の麻酔・ストレスが残っている
- 状況から麻酔の影響の可能性が高い
- 斜頸がない
てんかんが出るとエンセファリトゾーンをまず疑いますが、ちょっと様子が違うようでした。
エンセファリトゾーンだったら特有の斜頸がでると思うんです
病院後のtwitter
さらにエンセファリトゾーンの場合は麻酔必須のMRI検査が必要でした。
麻酔をするということは原因特定するにもリスクがあります。
僕のうさぎさんはエンセファリトゾーンの可能性が低いと判断し、検査はしませんでした。
2ヶ月~3ヶ月で少しずつわかってくることもあります
時間が経って初めて「麻酔の影響でのてんかんではなく、強いストレスだったのでは」ということがわかりました。
このtwitterは飼い主の見解ですがパターンから思い当たるフシを書きました。
たしかに手遅れは怖いですよね。
しかし、すぐに!すぐに!と焦るのではなく、長い目で見たほうがわかることが多いかもしれません。
治療はどのように行われるか
原因の特定がないまま治療って何するの?
うちのうさぎさんが受けている治療は投薬のみ
※うちのうさぎの場合の話です。
※必ずこれが正ではありません。
薬の種類、頻度は獣医さんの指示に従ってください。
投薬している薬
- フェノバール錠30mg 1/8
- ダイアップ坐薬4
フェノバール錠30mg 1/8
飲み薬です。
てんかん発作を抑える薬で、人間のてんかんにも使われます。
12時間おきに1粒。
そのままあげても食べないので、ヘアボールリリーフ少量に混ぜて食べさせています。
スイーツよ~!!
本人は楽しみにしてますが、
ヘアボールリリーフは
ショ糖が入ってるから
薬以外ではあげません
【2021.9.14追記】
投薬は2021.2.28で終わりました。
最後まで薬をヘアボールリリーフにつけてあげてました。
ペレットに混ぜてもこぼすので、結局これがうちの最適解でした。
ダイアップ坐薬4
座薬です。
5分以上のけいれん・てんかんがあったときに使用してます。
この薬については、実際に起こったことをまとめてますので、困ったら読んでみてください。
僕のうさぎさんは抱っこできませんが、意識が飛んでいる間は仰向け抱っこできます。
肛門はかなり探しにくいし、女の子の場合、ちつと間違えないように注意が必要です。
それでも再発します
薬でけいれん・てんかんを押さえていても、起こる時には起こります。
twitter記事
それでも、できることは限られています。
正直いまの状況だと薬で抑えるしか無いです
再発したときに飼い主ができること
- 座薬を入れる
- 骨折しないように安全を確保する
- 病院につれていく
僕のうさぎさんがてんかん・けいれんになったのは夜中です。
最寄りの夜間病院は家から1時間半の場所にあり、うさぎさんについては1次判断のみしかできないとのことでした。
対処できることも限られているし、移動中にてんかんが起こったときは対処しきれません。
リスクしか感じなかったので看病しながら朝を待って、いつもの病院に連れていきました。
安全の確保を最優先にしました。
家ではどう対処する?
主に「何度も前にジャンプしてしまうてんかん」に備えてます。
てんかんに備えるときのルール
- 噛み癖があるのでクッションをケージに入れない
- ストレスに弱いので住環境を変えない
けいれん・てんかんが群発したときはクッションなどを壁に敷き詰めたいところですが、噛むと危険なので常時の敷き詰めはしてません。
家にいる時
「何度も前にジャンプしてしまうてんかん」の流れは以下です。
- 頭が上下にカクッカクッと動き出す
- 口が開いてガタガタ震える
- 頭が左回り(もしくは右回り)にゆっくり回転しだす
- 頭につられて体がねじれだし回転する
- 口を開け、体は倒れたままけいれんする
- けいれんしながら、箱座りに近い体勢になる
- 手加減なく、前に思い切り何度もジャンプする
- 「5」のときにケージから外に出す
- 次に、少し大きめのペットドームに入れる
- 最後に、入り口を柔らかいクッションで覆う
この中ならジャンプを起こしても骨折しません。
「5」を起こして、意識がもうろうとしているうちにここまでしてください。
あまり時間はありません。
ペットドームは入り口は小さいものがいいです。
入り口はクッションで覆わないと飛び出るので、入り口を塞げるものでないとケガをします。
↓この形はNGです↓
ジャンプが終わったら、入り口を開いてそっとしておく。
そっとしておくと…
しばらくボーッとしてますが、
うさぎさんが自力で「自分が問題なく走れるか」を確認するかのように部屋を歩き回ります。
外出時
いないときについては、
実はある程度はあきらめています
仕事については、僕らはやっていかないと生活ができません。
かといって、クッションを入れたまま出かけるのもリスクがあります。
敢えてやっていることは、
- ケージ内のおもちゃは「へちま1個」のみ
- 余計なものをケージの金網につけない
- トイレは壁が大きいものをつける
ケージ内のおもちゃは「へちま1個」のみ
「何度も前にジャンプしてしまうてんかん」で骨折しないように、ケージの壁にとりつけるようなおもちゃはすべて取りました。
齧って遊ぶ小枝も怖くて入れていません。
しかし、遊ぶものが無いとヒマを持て余してしまうので、骨折の心配が比較的少ないヘチマだけ入れています
↓固定するタイプはNGです
余計なものをケージの金網につけない
おもちゃもそうですが、エアグルームも取りました。
てんかんには関係ないですが、歯がケージの網に食い込んだ時のtwitterです。
このときはエアグルームを取り付けていたネジの真横で、ネジに手を添えながらもがいていました。
ネジ部分に突っ込んだら嫌だな~というのと、いざというときに何かしらの邪魔になるなら嫌だなと思ったので取りました。
かなり便利に使っていたので残念ですが、骨折のリスク回避を優先しました。
トイレは壁が大きいものをつける
↓うちで設置しているトイレはこれです↓
僕のうさぎさんが「何度も前にジャンプしてしまうてんかん」を起こす時、一番はじめはトイレの壁に突っ込みます。
ジャンプが始まると体がいうことを聞いていないので、2回目以降はめちゃくちゃにジャンプしますけど基本的に最初は壁に向いているように思います。
元々てんかんのためではありませんでしたが、
なるべくケガをしなさそうな場所にジャンプしているのかも…?
そう考えて、壁の範囲が広いトイレを使い続けています。
外出中は小さいケージに移す(情報のみ)
教えてもらって準備してます、飼い主が不在の日になる前にうさぎさんが回復したので使わずに済んでます。
経験談ではないですが、次回不在があればやろうと考えています。
外出中はケガを最小限にするため、こんな感じの小さいケージで過ごしてもらうといいようです。
今では病院のキャリーとして使用しています。
できる限りやった上で、それでも目に届かなかったとき…諦めてます
安全に過ごして欲しいです。
しかし、仕事で不在中。
頼める人もいないので、全てのけいれん・てんかんに対応することはできません。
できる限りのことはしますが、居ない間に何か起きたら…考えることも嫌ですが「仕方ない」としています。
ただ、不在の日を減らすために、以下のような工夫はしています。
【うちのうさぎのパターン】
病院の先生や、ショップの店員さんに体を触られると、
数時間後~2日後あたりでけいれん・てんかんを起こす
【工夫していること】
病院やショップに連れて行く前に、僕とお嫁さんの休日を確認。
そして、なるべく連続で在宅できる日の前に病院等々に連れていくようにする。
まとめ:起こってしまったら安全の確保と、薬で対応する
今回はうちで起こったことをまとめてみました。
けいれん・てんかんが初めて起こると、飼い主の方がパニックになります。
しかし、症状が起こっているうさぎさんが一番不安です。
痛いの怖い!
痛くないようにして!!
顔つきもハツラツとした顔から弱気な顔になります。
すこしでも安心させてあげられるように努めてます。
あとは薬でなんとか症状を押さえていくしかないようです。
「知ることで落ち着いて対応してほしい」という思いで記事を書きました。
それでは、色々ありますが、楽しくうさぎさんと暮らしましょうね!!